診療科紹介 (診療部門)

歯科・口腔外科
特色
長野県内の病院の中では、比較的歴史が古く昭和50年から口腔外科診療が行なわれています。同時に県内では最も早く口腔外科認定医による専門医療が開始されました。各種口腔外科疾患の治療成績においても学会で高い評価を得ています。
東信地方の基幹病院であり、取り扱う疾患も幅広く、舌がんに代表される各種頭頚部悪性腫瘍、救急を要する顎顔面の外傷骨折、スポーツ外傷、軟組織欠損、顎変性症、難治性口内炎、野生動物による襲撃など多岐に渡っています。
- 平成8年 日本口腔外科学会研修指定病院認定
- 平成9年 歯科医師臨床研修施設認定
診療内容・治療方法について
一般開業歯科医では治療のむずかしい歯科的疾患、有病者(心臓病、高血圧など)の歯科治療、埋伏歯の抜歯、口腔外科疾患(口腔がん・顎変形症・顔面外傷・唾液腺疾患・感染症・顎関節症など)の治療を主に扱っています。
- 智歯(親知らず)の抜歯は原則として即時外来にて行なっていますが、ご希望があれば入院、全身麻酔下での治療も行なっています。毎年500本以上の埋伏智歯の抜歯実績があり、抜歯に要する時間は平均15分以内です。
- 難治性の口内炎や原因を特定できない歯痛などの治療 心臓病、高血圧、脳梗塞、血の止まりにくい薬を飲んでいる方など、一般歯科医院では検査器具が無く、治療が困難な患者さんの歯科治療。
- 舌、歯肉などの口腔がんを積極的に治療をしており、患者さんの QOL(quality of life) を考慮し、各科と連携した治療を行なっています。高齢者の口腔がん患者さんが多く、最近 10 年間の80歳以上の高齢者患者の治療成績はstageⅢ~Ⅳの病期分類全体で約60%です。
- 顎変形症(受け口、出っ歯、顔のゆがみなど)は矯正歯科医と連携して治療を行なっています。一般的に最も多い手術方法である、下顎骨の後退や伸展を行った患者さんに対して、過去20年以上輸血(自己血を含む)を行なうことなく、短期間の入院で治療しています。
- 下顎枝矢状分割法、歯槽骨移動術(上・下)、オトガイ形成術、上顎骨体移動術(Le Fort Ⅰ型)、舌縮小術などを個々のcaseに合わせて行っています。
- 顔面骨折、上下顎骨折に対しては顔面皮膚切開を可及的に行わないようにし、口腔内からの手術アプローチを採用しています。皮膚切開を必要とする場合は目立たない位置からの小切開で整復固定をしています。
■ 顎関節頚部骨折例
- 顎顔面の骨折、顎骨再建、眼窩底骨折に対しては最新の再建方法により治療を行っており、極めて良好な治療成績を得ています。摘出の必要性のない従来多用されていた金属プレート以外で生体吸収性材料による固定も行っています。
顎関節症にたいしては機能的疾患であることを考慮して、咬合改善を中心にした治療を行い、良好な治療成績を得ています。- 歯ぎしり、いびき(睡眠時無呼吸)などでお困りの方の相談や治療に関しても受け付けております。
- 在宅・寝たきりの方の入院しての歯科治療を行っています。
- 矯正専門医による一貫した外科矯正と併せ、萌出不全歯の歯牙誘導などを行っております。
現在行っている新しい治療方法とその概要
■ 顎骨再生
腫瘍や外傷などにより、広範囲に顎骨の欠損の生じた患者さんに対して、PLLA(生体吸収性材料)を足場にした骨髄移植による再建手術を行い、形態的に優れた顎骨の再生を目指しており、良好な治療成績を上げています。下顎骨再生、眼窩底骨折の再建に有用です。
スタッフ紹介
- 診療スタッフ一覧 (別ウィンドウでひらきます)
その他スタッフ
| 歯科衛生士 | 4名 |
| 歯科技工士 | 1名 |
| 看護師 | 2名 |
歯科衛生士の業務内容
病院歯科としての特徴を生かし感染症対策を徹底し、口腔外科疾患を主とした歯科口腔外科・矯正歯科などの専門的な歯科衛生士業務に対応しています。
- 外来手術機具の準備、手術の介助など歯科医師のアシスタント業務。
- 歯周病患者のブラッシング指導、歯石除去、生活習慣指導などの口腔ケアを行うと同時に、口腔清掃の重要性を啓蒙する。
- 有病患者さんや寝たきりの入院患者さんの口腔ケアは、担当医や看護師と連係を取りながら、病棟ベットサイドで個々の状態にあった、きめ細かな口腔ケアを実施し口腔内環境の改善を計っています。それにより誤嚥性肺炎などの呼吸器感染の予防に貢献しています。
- 全身的疾患(肝臓病、糖尿病など)を持つ歯周病の患者さんに対しては、病気との関連を説明し、適切かつ定期的な口腔衛生管理を行うことにより摂食・会話・口臭予防などの向上を図る取り組をしています。
- 妊産婦を対象とした母親学級においては、ブラッシング方法を中心とした保健指導を実施し、未来を担う子育ての重要な役割を持つ母親の意識向上に取り組んでいます。
歯科技工士の業務内容
歯科口腔外科技工室として主に外科的装置、歯科矯正装置などを制作しています。
また院内に設置されている技工室の利点としては歯科診療室と技工室とが連係しており患者さんと直接、接する事ができることです。技工士自身が患者さんと向き合い話をしながら要望を聞きいれ、口腔内の状態を把握し生体機能回復はもとより、患者さん個々の自然観ある色調を合わせながら審美的な面でも満足度を高め、違和感のない口腔内欠損部の復元するための補綴物制作に励んでいます。
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〈所属学会・研究会〉
・日本歯科技工学会
・日本口腔顎顔面技工研究会


