診療科紹介 (診療技術部門)

診療科紹介 (診療技術部門)

診療情報管理室

診療情報管理士とは?

日本病院会、全日本病院協会、日本医療法人協会、日本精神科病院協会および医療研修推進財団が認定をする民間資格のことです。業務内容は、診療現場で発生するあらゆる医療情報を加工、分析、編集し、医療の安全管理、質の向上および病院の経営管理に役立たせる業務を行っています。
現在、医療機関の機能分化と連携、情報の開示、安全の確保、医療費の包括化、医療IT化推進など、新しい医療提供体制の改革が進行しているなかで、厚生労働省は疾病の分類について国際的に通用する疾病分類(国際疾病分類ICD-10)を採用・普及し、情報の集約化を行っています。これにより、診療情報管理の必要性が一気に進み、診療情報管理士の業務はいっそう重要性を増し、情報、技術としてのIT対応など広い視野と技術の習得、日夜業務の拡大と活躍が期待されています。
平成12年には、診療報酬上における診療録管理体制加算の導入に伴い、診療情報管理士の必要性に対する意識が高まり、日本病院会の診療情報管理士の通信教育受講生と認定者は大幅に増加して認定者総計25,000名が全国各地の医療機関で活躍しています。

 診療情報管理課メンバー

 

診療情報管理課の主な仕事

1、病名コーディング業務

病名を国際疾病分類のルールによりコード化します。
たとえば、一般的に盲腸と呼ばれる病気がありますが、ほとんどが虫垂炎のことを言います。虫垂という臓器は、盲腸から突出した長さ約5~7cmの細長い臓器で、人が進化する中で退化した臓器の1つであり、手術で取ってしまっても特別な障害は認めない臓器と考えられています。この虫垂に炎症が合併したものが、虫垂炎です。つまり、盲腸炎と虫垂炎は別のものであり、盲腸だからと言って盲腸炎で登録すると誤ったデータになってしまいます。
国際疾病分類のルールに則りコード化すると
盲腸炎=K32.9
虫垂炎=K35.9
となります。もし、腹膜炎を起こしている場合はK35.0となります。
このように病名をコード化するということは、医学的な知識と国際疾病分類に対する知識が必要であり、専門的な教育を受けたスタッフが行っています。

 虫垂

2、がん登録業務

国のがん対策基本法の基に、長野県では2009年1月より地域がん登録をスタートさせました。がん登録とは、新たにがんと診断された人について、発見された日、種類や進行状況、治療の内容などを詳細にわたって登録します。そのデータを基に、予防や治療に役立たせることを目的としています。もちろん、個人情報保護に配慮して登録を行っています。登録には、がんの種類、進行度、転移、治療内容など詳細に正確にデータを収集する必要があるため、高度の知識が必要です。スタッフは日常的に学習したり、国立がんセンターの研修や長野県がん登録セミナーなどに参加しながらレベルアップを図っています。

 がん登録のしくみ

3、小諸市セーフコミュニティ外傷登録業務

小諸市は、2012年12月1日にW HO(世界保健機関)地域の安全のための協働センター(※セーフコミュニティ協働センター)による国際認証を日本では6番目、世界では297番目に取得しました。

セーフコミュニティ認証式典
http://www.city.komoro.nagano.jp/www/contents/1268641721169/index.html

この取り組みは、「事件・事故は決して偶発的なものではなく予防できる」という理念の下に、子供や高齢者の安全、職場や公共空間の安全、家庭の安全など身近な事件事故を未然防止することを目的とします。そのために「地域課題」を科学的に捉え直し、安全にかかわるすべての関係者が組織横断的に連携・協働して知恵を出し合うことで、みんなで住みよい魅力的なまちをつくっていこうという取り組みです。
当課は、外傷調査委員会の委員として小諸市民の外傷を調査しています。調査内容は、外傷患者の疾病名、発生場所、原因等を登録し収取したデータを分析して高齢者の安全、子供の安全等の対策に役立たせています。

 WHO調査員外傷調査委員

4、DPC業務

現在、私たちが支払う医療費は「出来高払い方式」と「DPC(診断群分類)方式」という2つの方式があり、それぞれの病院で設定されて計算される仕組みとなっています。
「出来高払い方式」は、検査、注射、薬など、ひとつひとつの医療行為ごとに料金を設定し、その合計金額を支払うという方法です。
「DPC(診断群分類)方式」とは、病名や手術の有無などによって病気の種類を分類し、その分類ごとに1日あたりの医療費が決められるという方法です。その病気と入院日数に応じて費用が計算され、その間に どのような注射や検査、投薬が行なわれても、費用は変わらないというものです。ただし、手術やリハビリ、特殊な検査や治療などは、出来高払いが適用されて別途加算されます。また、この分類にあてはまらない病気は、出来高払い方式で計算します。当院も、このDPC方式を導入しております。

 DPC

長野県診療情報管理懇話会について

 http://nagano-konwakai.com/
当課は、県懇話会の東信ブロック研究会事務局を担当しています。3~4ヶ月ごとに会員同士の親睦とスキルを向上させるために学習会を開催しています。学習会の内容は、研究会開催病院の医師にお願いし、医学的知識を習得するための勉強会や会員相互の取り組みや悩み事を出して意見交換をしたりしています。この会を通して、会員同士が日常的に電話やメールで情報交換を行うようになり、会の存在価値が高まってきました。現在は、平日の夜の勉強会にもかかわらず遠方より高速道路を使って1時間以上かけて参加する会員もいます。

 東信ブロック研修会1東信ブロック研修会2